『ゴジラ2(Godzilla: King of the Monsters)』の2018年12月10日に公開された
アメリカオリジナル版2ndトレーラー、
その解説①です。
場面状況や登場人物紹介を、
レジェンダリー公式やスタッフインタビュー・
海外映画ニュース等の情報に基づいて記載し、
物語が初見の方にもある程度分かるようにしています。
データが大きくなり過ぎたので、
今回も前後に分けてあります。
※ 後編(解説②)
なお、この2ndトレーラーは、
先に公開された1stトレーラーの内容と
リンク・続編的な側面もありますので、
初めての方は、先にそちら
(アメリカオリジナル版)をご覧いただくことをおすすめします。
【オリジナル版 1stトレーラー解説リンク】
1stトレーラー解説①
1stトレーラー解説②
電源を入れると、低い音を立てて計器類が作動─
「…ハロー?」
マディソン・ラッセル(ミリー・ボビー・ブラウン)は、旧式の通信設備の部屋で語りかける。
母である
モナークのエマ・ラッセル博士
(ヴェラ・ファーミガ)と共に、
テロ組織に誘拐されていた。
通話ボタンから手を離し、耳を傾ける…
しかし、呼びかけの通信は
生き物の死に絶えた海上を─
「誰か、聴こえますか?…」
命からがら逃げ惑う人々の上を─
そこはメキシコのモナ島。
巨大な翼竜の黒い影が
街の上空をハリケーンのように飛び去り
人が、街が吹き飛んでいく…
「応答してください!」
その彼方、稲妻や竜巻の起こる雲の中には
災いの源─3つの頭を持つ黒い影が…
「…みんな…火の海…」
「誰か…聞こえ…のか…?」
ノイズの中、わずかに聞き取れる人の声が─
しかしすぐに、周囲の激しい騒音と、
何か獣の叫ぶような音に覆い潰されていく…
そして、
声は聴こえなくなった…
【モナーク前哨基地56(OUTPOST 56)】
が爆破され、
噴火と共に目覚めたタイタン属ラドン。
エマ博士によれば、
ゴジラを始めとした彼ら巨大生物は、
かつて神話で云われている古代の神々
“Titans(タイタン)”といわれ、地球を統治していた─
南極の【モナーク前哨基地32(OUTPOST 32) 】
に到着。
モナークはここでも
氷の中で眠る巨大生物を監視していた。
とある油田地帯。
相継ぐ巨大生物の出現…
娘マディソンを救出せんと、
かつて所属していたモナークと行動する
動物学者マーク・ラッセル
(カイル・チャンドラー) 。
ジョナ・アラン (チャールズ・ダンス)。
タイタンの生体組織を収集し
闇市場に流通させる事と、
世界を平等にする事を掲げている
テロ組織のリーダー。
かつてマークが開発し、エマ博士によってバージョンアップされた、
タイタンとのコミュニケーションを行える装置
「オルカ」を得るために、
彼女とマディソンを人質に取る。
「─これら出現している
タイタンは
氷山の一角にすぎません」
その時、確かに南極の分厚い氷層下には
悪魔と呼ばれる巨大なモンスター・ゼロが─。
5年前の2014年、
サンフランシスコでの
ゴジラとムートーの死闘以来、
特務研究機関モナークは、存在が公けにされ、
今、上院聴聞会にて、
組織とタイタンの報告を行なっていた。
モナークの古生物学者
ヴィヴィアン・グレアム博士(サリー・ホーキンス)。
今やモナークは、彼女ら長年の研究を行ってきた
科学者チームの他に
独自の戦闘部隊 “G-チーム” をも組織していた。
復活したラドンに接近する
航空機「アルゴ」と、
避難するオスプレイ─
こうした現状下、
人類は
タイタンたちの持つ
大自然的叡知を受け入れず
このまま自らを過信して、
国家間の戦争、資源浪費、環境破壊・汚染などを
行い続けるなら、
その元凶─地球に巣喰う病原菌として
この世界から排除・滅亡させられてしまうだろうと…
海底深く、
タイタンの歴史が刻まれる遺跡は、
地球の底からのエネルギーが溢れる。
チェン博士 (章子怡 チャン・ツィイー) 。
南極から目覚める。
「だからあなたたちは、
ゴジラを私たちのペットにして
欲しいと? 」
現実味を感じず、
退屈そうに話しを聴いていた上院議員
(CCHパウンダー)は、皮肉交じりに尋ねる。
他の議員たちもあざ笑い、
モナークの外交担当
サム・コールマン (トーマス・ミドレッチ)の説明は
相手にされなかった。
5年前ゴジラとムートー殲滅(せんめつ)のため、
『科学者』であり『被爆国の人物』
の助言を無視して核兵器使用を決断、
結果、殲滅は叶わず事態の悪化を招いた経験を持つ
アメリカ海軍第七艦隊提督であった
ウィリアム・ステンツ(デヴィッド・ストラザーン)は
言い返そうとするも、適当な言葉が出ない。
「いいえ─」
しかし、その冷笑は別の人物の
静かな一言で遮られた。
「飼い慣らされるのは、
我々なのですよ」
その『科学者』─
モナークの生物学者、芹沢 猪四郎 博士(渡辺 謙)の
微笑みは、怒りを押し殺し、
彼らを侮蔑しているように見えた。
《後編─解説②に続きます》
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