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オキシジェン・デストロイヤーによって
さえ、ダメージを受けた様子がなく、

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58
16

ゴジラにもがれた左首も たちどころに再生し、不死身の様相を呈する
モンスター・ゼロ

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古代に記された文献を紐解いた
チェン博士によると、
「星から落ちてきた偉大なる龍」として
君臨し、地球を己が望む環境に作り変えんとする外来種なのだそうです。 

02

 Dr. Ishiro Serizawa : Monarch biologist
 芹沢猪四郎博士(モナーク生物学者) 

“ These legends,
what did they call him? ”
「伝説では何と呼ばれていた?」 



Dr. Ilene Chen : Monarch Senior Mythographer, 
Titan Research and Containment 
アイリーン・チェン博士
(モナーク上級神話学者 タイタン調査・牽制担当) 

“ Ghidorah.
The One Who is Many. ”
「ギドラ。
ひとつでありながら多数のもの」


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Dr. Mark Russell : 
former Monarch Senior Anthrozoologist
マーク・ラッセル博士
(元モナーク上級動物学者) 

“ Gi- what? ”
「ギ… 何だって?」 



Sam Coleman : Monarch Director of Technology
サム・コールマン(モナーク技術部長) 

“ She seriously say gonorrhea? ”
ガナリーア(性病)って言いましたよね?」 



マーク・ラッセル博士
“ Huh? ”
「え?」  

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チェン博士 
“ Ghidorah! 
ギ ド ラ よ!

《映画オリジナル音声(海外映画台本資料)より
 訳は個人作》 

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※ サム・コールマンの言った
gonorrhea(ガーナリーア、ガナリーア、またはガナリア)は、淋病(りんびょう)の事。
性病のひとつ。 
本当の聴き間違えか、彼のピントのズレた
おふざけか?…



日本語字幕版では 


芹沢博士 
「神話の中の呼び名は?」


チェン博士 
「ギドラよ 意味は “1つにして無数“」

マーク
「何?」

サム・コールマン 
「“ゲリラ” です」

マーク 
“ Huh? ” (無訳)

チェン博士 
「ギドラよ」

 《観賞記憶+メモより》
 (※ 発売された日本版ディスクに倣って
記憶違いの言い回しを訂正しました)


原語の「gonorrhea (淋病)では馴染みがなく
ジョークにならないので、
「ギドラ」と日本語で語感が似て聴こえる
「ゲリラ」と工夫しています。

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これが日本語吹替え版になると 

芹沢博士 
「伝説では何と呼ばれていた?」

チェン博士 
「ギドラ ひとつにして無数」

マーク
「ギ… 何?」

サム・コールマン 
「ゲリラと聞こえたけど」

マーク
「あ?」

チェン博士 
キングギドラ! 」

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《観賞記憶+メモより》


あれれぇ?…

伝説では
キングギドラと呼ばれていたぁ?

その古代語のキングってどんな綴りで意味か解んないけど、
英語の「KING」に発音そっくりなのね???…

もう一度チェン博士に尋ねました。

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チェン博士、オリジナル音声では
ハッキリおっしゃってます。
“GHIDORAH !”
「ギドラよ!」と。



─この日本語吹替え訳って、
洋画の “解りやすさ” を履き違えた、
映画理解の為の補足にもなってない

この場を使って
オリジナル名称で商品名になる
キングギドラを印象付け、売り込むための、
翻訳という域を越えた
商業用宣伝行為。

クリント・イーストウッドの
『ダーティハリー』に、
「ふーじこちゃぁ~ん♥」と吹替えるような(←たとえ古過ぎ)、
作品価値を落とすジャミング
(ノイズ電波で本来の通信内容を不明瞭にする)行為でしょコレ。



別にここで言わせなくたって
このモンスターがギドラでもあり 
キングギドラだという事を理解してもらうのはムツカシイ事ではないと思いますが…

なんせ、コングだって作品内ではキングを
名乗ってないのですから
(あ、当時吹替え版見てないわw)。

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─と、この『キング・オブ・モンスターズ』吹替え版製作した会社にとっては
作品世界感なんてどうでもよくて
ただただ利益優先なのか?と感じたんですが。。。

いえ、別に儲けるのが悪いというのではありません。

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しかし、このように他の方々が作った作品に寄生虫の如く喰らい付き、
歪曲・捏造し、自分等の都合のいいように作り変えるのって…

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ファンが思いを込めて語るのは自由ですけど、
公式しかり、まがりなりにも製作の一端を担って、映画会社を名乗っている所が、
同じ映画を作る人達の積み重ねてきた事を
易々と踏みにじってるのってすごいなぁ~
と思っちゃいました。 

でもわざわざ他人に作らせといて、
部分的に直す等と回りくどいコトするんだったら、
一から全部自分らで「シンキングギドラ」って映画作って、
全世界公開すればいいんじゃないのかなぁー???



…しかしまあこれで、自分としてはこの吹替え版というものが、
ハナから各マスコミでのゴリ押しうんざり→
やっぱ聴いて台無しだった吹替えのヒトの案件に、

以前取り上げた(同じ吹替え版で)、
モスラ幼虫での「タイタン属モスラ」、
その他「タイタン」という表現すべてを抹殺した案件。



これに続いて印象が完全上書きされ、

ダミだコリャ…

完全アウトなりました。

※ こうした今作品のウソ訳の類は、公開前から散りばめられて、
それはもう何回か後に書くつもりでいます…


ちなみに映画のストーリーでは、
このシーンより後で、
「キングギドラ」の名称を物語に組み込んでキチンと取り上げています。


キャッスル・ブラボー 
モナーク第54前哨基地に集結したアメリカ軍。

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モスラにより、ゴジラが生きていた事を知り、原爆を使いエネルギーを与えようと準備を進めるマークたち。

同時にGチーム・アメリカ軍混合部隊が、
ギドラに攻撃を仕掛けようと作戦ミーティングを行うシーンです。

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モニターにはギドラの現在位置が映し出されています。
その表記は KING GHIDORAH 。

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Col. Diane Foster : Monarch G-Team leader
ダイアン・フォスター大佐
(モナークGチームリーダー) 

“ This Category 6
hurricane over D.C.
is where King Ghidorah is nesting. ”
「このカテゴリー6
ワシントンD.C.上空のハリケーンは
ギドラ王(キングギドラ)が巣にしている場所だ」 

 《映画オリジナル音声(海外映画台本資料)より
訳は個人作》 


字幕版訳 では

「DC上空の巨大ハリケーンが 
キングギドラの巣」
 
《観賞記憶+メモより》 




吹替え版訳 では

「このカテゴリーシックスのハリケーンの中に、キングギドラが身を潜めている」 
 
《観賞記憶+メモより》 


─吹替え版、
ここは損しないから?そのままマトモ(爆)


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 先に芹沢博士が吐き捨てるように呟いた
 “ A false king. ” 「偽りの王」
と云う意味の作戦ターゲット。
同時にオリジナルキャラクター名を当て込んだダブル・ミーニングで、物語上の筋が通っています。 


こうして見ると、如何に今回の日本語吹替え版が
無関係に映画の流れを損なう、単なる思い付きでセンスのない、雑音版だと思ってしまいます。


字幕を追うのが大変で、気軽に洋画を楽しみたい多くの方々を思うと、

オリジナル、字幕版─はては全世界の同じ
映画を観る方々と異なる情報を与える
この吹替え版
(意図的に日本の配給会社が、
字幕版よりこちらを奨励し、優先的に上映しているようにも感じたのですが) 

今作品が大好きな自分は、
凄く残念で悔しく思います。




※ 続けてもうひとつギドラの話題をしようと思っていましたが、長くなったので次回にします。