【日本に先駆け世界各地にて公開‼️🎬✨
世界中が熱狂の渦です】
(by 日本の公式)
─と
我々日本のファンをさらに落ち込ませる、
「評判なりゃおまえらどーでもいいwww」
と言われたみたいな(はい、あくまで個人の主観です)公式発言の中、
日本では公開まだまだ先で涙をこらえる
『ゴジラvsコング』。
時は戻って今年1月25日2:00AM
(日本時間)、
ヴェールを脱いだ初の予告編で、
ゴジラが出現し、
モナークの人類言語学者、
イレーヌ・アンドリュース博士
(演 レベッカ・ホール)がつぶやいた。
「It's Godzilla !」
この、当時『GvK』予告編を待ちに待ってた昭和からのゴジラファンのオレ、
思わず膝を叩き、ニヤケて
「へへへッ♥️」と声が出た。
なんのコトかというと
(同時期ネットでも同じ喜びの書き込みを拝見したが)、
このセリフ回しは、このGvKが避けて通れない、東宝の1962年作品
『キングコング対ゴジラ』の、
ゴジラついに登場!時のセリフと
どんぴしゃ!
リスペクトを感じさせるモノだったから…
だが しかし!
その前にまず、
東宝の1962年作品『キングコング対ゴジラ』でのシーンとは─
北極海を航行中の原潜シーホーク号が謎のアクシデントで消息を絶ち、
ヘリで捜索中の国連軍?ヘリコプター。
眼前の光る氷山が割れ、現れたのは(当時のファンにとっても)8年ぶり。
以前氷付けとなり行方不明だった冷凍冬眠より目覚めたゴジラ。
ヘリのパイロットが驚きの声!
「アア!… イッツ・ゴジラ!!
(Aww ! … It's Godzilla !!)」
眼下で氷山をかき崩すゴジラと共に始まる、
今やゴジラ代表曲のひとつ、
伊福部 昭 氏の
楽曲『ゴジラの恐怖』が
初 御披露目。
そして楽曲が鳴り響く中、
ゴジラは上陸地にある某国軍事基地を襲撃!
─という印象深いシーンなのだ。
しかしこの我々のニヤニヤ、
世界のみんなと共有しようにも
海外のお友だちは多分
「やあ ナニがそんなにうれしいんだい?ハハッ」
で済まされちゃうかも。
なにせこの映画の海外版、まず
ヘリ パイロットのセリフが吹替えられ
「Godzilla (ゴッヅィラ!)」
だ、だけ。。。
そ、それでもめげずにw 割れた氷山からもう一回吠えるゴジラ!
…あれ?曲は
─と、思たら次の瞬間、
画面はことの成り行きを中継モニターで見てて
「どうです、タイヘンでしょう?」と
言わんばかりの
ニューヨーク国連スタジオのレポーター、エリック・カーターさんへ切り替わっちゃうのだ…
がび~ん !!
このあぜんな展開は
『キングコング対ゴジラ』
北米版。
アメリカその他の外国のお友だちは、み~んなこのバージョンを見て育った。
これ、ザックリ書けばモトの企画(当時は“対ゴジラ” じゃない)を持ち込んだ海外プロデューサーが東宝に脚本を売却の際、
アジア以外の地域で公開できるバージョンを制作する権利をゲット。
んで、モトの内容をアメリカ映画らしく
ニューヨークの国連レポーターが、
モニターごしにゴジラとキングコングの事件を伝えている、という構成に作り変え。
そのため、元々の本編シーンはあちこち削除されたり、ぶつ切りされたり…
音楽でさえ、伊福部 昭 氏の曲はほとんど、ユニバーサル映画のストック音楽に差し替えられている。
こうして作成されたモノが当時アメリカで劇場にかけられ、多少の変更をかけて各国で上映され、現在も円盤化されて海外では普通に手に取ることが出来る。
この内容が
彼らにとっての『キングコング対ゴジラ』なので、
今回の、自分たち日本人と同じニヤニヤは、残念ながら共有出来なかったりするのだった。。。
オリジナル版を仕入れた人でなければ。。。ね。