Tag:モスラ幼虫

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『モスラ』(1961)



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東京タワーに作られた繭



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モスラ幼虫が、その繭を作るシーン。



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薄く張った繭の膜の内側で、

糸を吐いて繭層を厚くしてゆくモスラが透けて見える演出が

蚕(カイコ)の繭作りみたいで、

モノホンっぽい雰囲気を醸し出してグーなんだけど・・・・


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よく見ると、
その
薄い繭の表面

カットグラスみたい

格子状に面カットされている・・・・

(実際のカイコの繭作りは、こんな格子状の面は出ないみたいなんだがw)。


ひょっとしてこれ、

特撮で再現するのに

1枚の膜(布とか?)で被うと、

自重で真ん中が垂れ下がったり


張りすぎると、

ピンと真っ平らになって

ふわっと湾曲に膨らんだ繭の感じが出ないので、


あらかじめ細いワイヤーか何かを

縦横 格子状に骨組みした上に、

糸の膜(布?)被せてるのかしらん?

──と、思ってみたり・・・・



あゝ 特撮の 創意工夫や しのばるる。

(個人の勝手な想像です)





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前作『キング・オブ・ザ・モンスターズ』での
「撮影できなかった、もうひとつのポストクレジットシーン」と云われたもの。
映画公開後、ドハティ監督がインタビューで明かされ、『ゴジラvsコング』で使用する可能性もあるとし、

約1年後にインスタで絵コンテまで公開された。

(個人的には、映画内で使用されなくなったため、この様に事前公開が可能になったと推察していた)

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それによると、モナークのアイリーン・チェン博士と、双子の妹であるリン博士(共にチャン・ツィイー 演)が、
東京のとある飲食店地下にある映画冒頭と似たような巨大な古い寺院を訪れる。そこではリン博士の双子の娘が唄うことにより第2のモスラの卵が孵化するというものだった。

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情報によると今回のシーンは

『ゴジラvsコング』の撮影が行われたオーストラリアのビレッジ・ロードショー・スタジオで2019年3月に、
上海ナイトマーケットでの設定
撮影されたとあるが、
映画では使用されていない。

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モスラ幼虫の孵る、モナーク第61前哨基地
「蛾の寺院」内。 

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モスラ幼虫のシルキーアタックで飛ばされている様子です。

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公開前、かなりの映像がオープンになり、
心配だったギドラやラドン、モスラ成虫の
デザインやアクションの不安が拭い去られていきましたが、
最後に残った一番情報量が少ないのが、
このモスラ幼虫でした。

しかし、自分は満足♪

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オリジナル『モスラ』(1961)で魅せてくれた、単純なフォルムながら
要所要所に詰め込んだ生物感が、
日本では時代が変わって可愛いファンシーグッズになってしまいましたが…

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今回はちゃんと生物。
「人間に都合のよい、オモチャな生き物とは違う」
がキチンと盛り込まれていたのがよかったです。

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今回のモスラ幼虫って
右の初期ポスターの雰囲気に似てる気がします。

自分はモスラ映画を観る前に持ってた
上の左スチール写真内のポーズや
子供の頃よく飼っていた蝶の幼虫が、
鎌首持ち上げるようにして威嚇のポーズをするのを思い出して、
より生き物として自然なイメージがしました。


さて今回の映画で、そのモスラ幼虫の
登場シーンなんですが─

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Dr. Tim Mancini : Monarch entomologist 
 ティム・マンシーニ博士(モナーク昆虫学者) 

“ Meet Titanus mosura.
 「紹介しましょう、学名タイタヌス・モスラ
(タイタン属モスラ)。 

Or as we like to call her... ”
ふだん、彼女のことはこう呼びます…」 


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Madison Russell 
マディソン・ラッセル 

“ Mothra ”
「モス(ゥ)ラ (モスラ)」 

《映画オリジナル音声(海外映画台本資料より) 
訳は個人作》


という会話がなされますが、
これが映画日本版字幕では


ティム・マンシーニ博士
「紹介しましょう、
学名タイタヌス モスラ
通称は─」

マディソン
「モスラ」 

《字幕(9回観賞記憶+メモより)》



となってました。
しかし、これが吹き替え版になると


ティム・マンシーニ博士
「ご紹介しましょう
こちらはモスラ」

マディソン
「モスラ」 

《吹き替え音声(2回観賞メモより)》




ありゃ??
国内事前告知で臭わせていて、もしや…と思っていたのですが、

オリジナルの
「学名うんぬん、通称は─」のくだりをゴッソリ抜いて、


タイタンという設定そのものを削除・なかったコトにしてるのが、吹き替え版で明らかになったシーンでした!

まさかオリジナル設定を、ここまで勝手に改変…しかも字幕版との違い・全世界との内容不統をやらかすとは─

「はあ?」と劇場で
情けなさに声出かけて口つぐんだシーンでした。

吹き替えって字幕より文字制限が余裕あるんで、情報量入れられるのにもかかわらずです。


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ネットで全世界で閲覧出来る資料にも、
Monarch Designation
(モナーク呼称) : MOTHRA 
※ 名称は英語表記

Classification(分類) : 
TITANUS MOSURA(タイタン属モスラ)
※ 名称発音は英語と異なり
オリジナル(日本)に敬意を表した
MO(モ)SU(ス)RA(ラ)としている。

と、細かい設定がなされています。けれど


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日本での公式というところでは、
後にも先にもただ「MOTHRA」(モスゥラ)だけ。
映画の吹き替え版と同じく、ごっそり抜かれています。

こういうのって今の時代、ちょっと調べたら全世界にバレバレなのに、気にしない会社なんでしょうか。


また、画像資料はありませんが、
字幕版ではこのモスラのシーンより前の
ニュース報道シーンで、 
オリジナル音声が「Titans」「creatures」「monsters」と語られている内のどれかの部分で
【巨大生物】と訳してフリガナで
【タイタンズ】と表記してましたが、
吹き替え版では「タイタンズ」の表記は
完全削除、一切出てきません



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上のように、海外ではこうしてタイタンという名が当たり前のものであるのに─

日本では、
公開前からナゼかタイタンという名称を避けていて、
そこからくる設定自体をもあやふや─オミットしてたんで、映画本編でどうカタを付けるのかと思ってたら、
なんの統一性もないその場しのぎみたいです…

このモンスターバースシリーズでは
ゴジラたち巨大生物を、従来の怪獣とは異なる
「太古に存在した、
地球の正当な統治者」

故に
「その叡知に従わねば、地球という星に生きる人類にも未来はない」
「地球外から来てその統治システムを、己れのために作り替えんとするギドラに立ち向かうゴジラ」
という設定・物語なワケですが

それを日本では
「ただの怪獣でしょ?どーでもよくない?」
と言わんばかりの、一切イミフなものにしてるワケで。

なぜそこまでタイタンというキーワードに拘るのでしょうか?
それこそ身内でもコロされたのかしらん?

キチンと説明もないまま、勝手に改変
(しかもテーマを不明瞭に劣化させた)しちゃってガッカリなんで、
同名の芸能プロとか、クルマの名前とかの商標問題でもあるのかなぁ?とか


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あ、解った!タイタンのコトバ聞くと
↑この時のトホホ成績やらかした心のキズが癒えてなくて、
思い出して泣いちゃうのかなぁ?


しかし、今回の吹き替え版、
このモスラのくだり以外にも、同じく映画を私物化してるんじゃないか?と気になる所があって、それは
【ギドラの名はギドラ─ふしぎな日本版吹き替え翻訳/13回観た感想】
としてまとめてあります。

今作品、
映画そのものの魅力を楽しみたいのに、
吹き替えする人の技量問題以前に
随分酷いことをするなぁと思ってしまいました。



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『ゴジラ2(Godzilla: King of the Monsters)』の2018年12月10日に公開された
アメリカオリジナル版2ndトレーラー、
その解説①です。

場面状況や登場人物紹介を、
レジェンダリー公式やスタッフインタビュー・
海外映画ニュース等の情報に基づいて記載し、
物語が初見の方にもある程度分かるようにしています。

データが大きくなり過ぎたので、
今回も前後に分けてあります。
※ 後編(解説②)



【オリジナル版2ndトレーラー】







なお、この2ndトレーラーは、
先に公開された1stトレーラーの内容と
リンク・続編的な側面もありますので、
初めての方は、先にそちら
(アメリカオリジナル版)をご覧いただくことをおすすめします。



【オリジナル版 1stトレーラー】 
(4K60FPS超高画質)

 



【オリジナル版 1stトレーラー解説リンク】

1stトレーラー解説①

1stトレーラー解説②
 










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電源を入れると、低い音を立てて計器類が作動─


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「…ハロー?」

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マディソン・ラッセル(ミリー・ボビー・ブラウン)は、旧式の通信設備の部屋で語りかける。

母である
モナークのエマ・ラッセル博士
(ヴェラ・ファーミガ)と共に、
テロ組織に誘拐されていた。 

通話ボタンから手を離し、耳を傾ける…

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しかし、呼びかけの通信は
生き物の死に絶えた海上を─ 


「誰か、聴こえますか?…」

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命からがら逃げ惑う人々の上を─

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そこはメキシコのモナ島。

巨大な翼竜の黒い影が
街の上空をハリケーンのように飛び去り
人が、街が吹き飛んでいく…



 「応答してください!」

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ワシントン D.C. 

世界の中心を誇るアメリカの首都も
軍の応戦むなしく
合衆国議会議事堂は壊滅状態だった。


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その彼方、稲妻や竜巻の起こる雲の中には
災いの源─3つの頭を持つ黒い影が… 
 


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「…みんな…火の海…」

「誰か…聞こえ…のか…?」

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ノイズの中、わずかに聞き取れる人の声が─


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しかしすぐに、周囲の激しい騒音と、
何か獣の叫ぶような音に覆い潰されていく…


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そして、
声は聴こえなくなった… 



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モナ島の休火山に建造された
【モナーク前哨基地56(OUTPOST 56)】
爆破され、
噴火と共に目覚めたタイタン属ラドン。 

エマ博士によれば、
ゴジラを始めとした彼ら巨大生物は、
かつて神話で云われている古代の神々 
“Titans(タイタン)”といわれ、地球を統治していた─


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1機のオスプレイが
南極の【モナーク前哨基地32(OUTPOST 32) 】
に到着。

モナークはここでも
氷の中で眠る巨大生物を監視していた。



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とある油田地帯。
相継ぐ巨大生物の出現…




「上院議員、
私たちは確信しています」 

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誘拐された元妻のエマ博士と
娘マディソンを救出せんと、

かつて所属していたモナークと行動する
動物学者マーク・ラッセル
(カイル・チャンドラー) 



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ジョナ・アラン (チャールズ・ダンス)。

タイタンの生体組織を収集し
闇市場に流通させる事と、 
世界を平等にする事を掲げている
テロ組織のリーダー。

かつてマークが開発し、エマ博士によってバージョンアップされた、
タイタンとのコミュニケーションを行える装置
「オルカ」を得るために、
彼女とマディソンを人質に取る。




「─これら出現している
タイタンは
氷山の一角にすぎません」


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その時、確かに南極の分厚い氷層下には
悪魔と呼ばれる巨大なモンスター・ゼロが─


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5年前の2014年、
サンフランシスコでの
ゴジラとムートーの死闘以来、

特務研究機関モナークは、存在が公けにされ、
今、上院聴聞会にて、
組織とタイタンの報告を行なっていた。


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モナークの古生物学者
ヴィヴィアン・グレアム博士(サリー・ホーキンス)

今やモナークは、彼女ら長年の研究を行ってきた
科学者チームの他に
独自の戦闘部隊 “G-チーム” をも組織していた。


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復活したラドンに接近する
航空機「アルゴ」と、
避難するオスプレイ


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そしてなお、世界各地で目覚めるタイタンたち─


こうした現状下、
人類は
タイタンたちの持つ
大自然的叡知受け入れず

このまま自らを過信して、
国家間の戦争、資源浪費、環境破壊・汚染などを
行い続けるなら、
その元凶─地球に巣喰う病原菌として
この世界から排除・滅亡させられてしまうだろうと…


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海底深く、
タイタンの歴史が刻まれる遺跡は、
地球の底からのエネルギーが溢れる。

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チェン博士 (章子怡 チャン・ツィイー) 
タイタンの神話的背景を解読する
モナークの科学者。

彼女たち一行は海底基地で
ゴジラと遭遇。畏敬の念を覚え、
身を以てタイタンの真実性を実感した。

そこに希望をも見いだす─



「このタイタンたちで、
我々を保護してくれるのは
どれなのでしょうか?─

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海底で、タイタン属ゴジラ
せびれを静かに明滅させ、
何かを警告しているようだった。


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中国雲南省、熱帯雨林地帯の
【モナーク前哨基地61(OUTPOST 61)】では
タイタン属モスラが羽化。

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成虫となり、光の羽根を広げ飛び立つ。


加筆2019.2.17
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また、我々を脅かすのは?─」

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タイタン属ラドンの猛威は
地上の浄化のためか?


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そして、氷層下のモンスター・ゼロ
南極から目覚める。



「だからあなたたちは、
ゴジラを私たちのペットにして
欲しいと? 」

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現実味を感じず、
退屈そうに話しを聴いていた上院議員
(CCHパウンダー)は、皮肉交じりに尋ねる。


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他の議員たちもあざ笑い、
モナークの外交担当
サム・コールマン (トーマス・ミドレッチ)の説明は
相手にされなかった。


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議員らのこの傲慢な態度に
5年前ゴジラとムートー殲滅(せんめつ)のため、 
『科学者』であり『被爆国の人物』
の助言を無視して核兵器使用を決断

結果、殲滅は叶わず事態の悪化を招いた経験を持つ
アメリカ海軍第七艦隊提督であった 
ウィリアム・ステンツ(デヴィッド・ストラザーン)
言い返そうとするも、適当な言葉が出ない。

「いいえ─」
しかし、その冷笑は別の人物の
静かな一言で遮られた。


「飼い慣らされるのは、
我々なのですよ」 

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その『科学者』
モナークの生物学者、芹沢 猪四郎 博士(渡辺 謙)
微笑みは、怒りを押し殺し、
彼らを侮蔑しているように見えた。 


そして芹沢博士の行動、
マグマ溢れる謎の巨大寺院を
独り歩む彼の行き先は─

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《後編─解説②に続きます》







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