ゴジラ前哨基地にちらつく
核と超常現象系ネタwww
世界各地にひそかに建造されていた、
モナーク Outpost : 前哨基地
テロリストに拉致された元妻と娘救出の
ため、モナークと行動を共にした
マーク・ラッセルが案内されたのは…
外観は石油プラットホーム。
しかしそれこそ─
CASTLE BPAVO
MONARCH OUTPOST 54, BERMUDA
キャッスル・ブラボー
モナーク第54前哨基地(前進基地)、
バミューダ
このシーンの表記で
「来たァ!!」と
ニンマリした、オレ♪
しかしこの日本語字幕、一般では比較的
前哨基地で知られるOutpost翻訳が
映画では…
【映画 字幕版表現】
説明字幕 : 前進基地
セリフ字幕 : 地域名などに差し替え
【映画 吹替版表現】
説明字幕 : 字幕版と同じ
吹替えセリフ : アウトポスト
【パンフレット表現】: 前進基地
─と、同じ映画なのに不統一感が(笑)
さて話しを戻して、
着陸許可を受け、
キャッスル・ブラボー 第54前哨基地(前進基地)のゲートより降下─
バイオ音響設備により、
ゴジラのバイタルを測定し、
追跡・監視することが可能。
襲撃に備えメーサー砲も装備された、
モナーク最新鋭の水中施設。
内部に展示されているムートーの頭は、
2014年ゴジラとの戦いで「死の接吻」を受けた雌ムートーのもの。
『ゴジラ:KOTM』オフィシャル・ノベライゼーションによれば、
施設内部には2014年サンフランシスコでゴジラと死闘を繰り広げた上記雌ムートーの他に、雄ムートーや、その後同年に
ゴジラと戦ったムートー・プライム(タイタヌス地震蟲)の死骸が解剖され保管されているという。
そして、昨年末にブログに書いたが、
ラドンの第56前哨基地や
モスラの第61前哨基地、それぞれの基地ナンバーが、
日本のオリジナル映画の公開年─
『空の大怪獣ラドン』(1956)
『モスラ』(1961)をリスペクトしたものだと。
それに基づき、この
キャッスル・ブラボー モナーク第54前哨基地といえば、
初代『ゴジラ』の映画公開年1954年の事だという訳で…
もちろんそれもあるけど
他にもこの前哨基地、
様々な意味合いが込められていて楽しかったので、
それを1つずつ深堀りしてみます。
■ 「キャッスル・ブラボー」
まず、基地の名称
「キャッスル・ブラボー」 と云えば、
アメリカで現実に行われた核実験の事。
単なる「へぇ~そうなんだ!」で終わらせたくないので、ある程度明確に記しますが、
キャッスル・ブラボーとは
アメリカ合衆国が1946~1958年の間、
マーシャル諸島ビキニ環礁で計67回行った核実験の内、
1954年3月1日に行われた
最も大きな威力のもので、
広島型原子爆弾約1,000個分の爆弾を爆発させたものでした。
その威力は凄まじく、
計画で見積もったよりも多大な爆発力があったため、予想より広範囲に死の灰が拡散。
原子力汚染の原因になり、マーシャル諸島何百人もの住民が被爆。
当時アメリカが設定していた危険水域の外で操業していた数百〜千隻の漁船が、
多量の死の灰で被曝し、
日本の遠洋漁船「第五福竜丸」も船員23名が被爆するという痛ましい事故がありました。
この出来事が、東宝が制作した映画
『ゴジラ』(1954)第一作の発案の基となり、
映画は同年11月に公開されました。
「ゴジラ」劇中で “栄光丸” という漁船が、突如白熱光に包まれ消息不明に─
水爆で被爆し、水爆そのものであるかの様なゴジラによって引き起こされた事件だという、この描写は
キャッスル・ブラボーで被爆した
“第五福竜丸”事件が下敷きとなっています。
なお、このレジェンダリー、
モンスターバース・シリーズのゴジラは、
1945年広島への原爆投下に
より、近海に眠る太古の
巨大生物ゴジラが目覚めた─と、原爆投下が多大な影響を与えたと
日本とゴジラの明確な関係を示し、
モナーク芹沢猪四郎博士の父で、
モナーク創設者のひとり
芹沢英二も被爆したと。
前作(2014)では、核攻撃でゴジラたちを葬り去ろうとするステンツ提督に、
芹沢が、父の形見の懐中時計を通して、
広島の原爆の悲劇を示すエピソードがあります。
この様々なものが破壊された
広島原爆投下からの
芹沢博士とゴジラの歩みの始まり…
芹沢の望みは
この破壊の歴史に終止符を討つため
であり、
その為のモナーク、その為のタイタンとの共存であり、
その博士が
ギドラによる地球の破滅を食い止めるため、自分の道を変えられてしまった原爆で
瀕死のゴジラに生命を(ある意味自分の命を)与える事になるとは…
芹沢自身の最後の言葉─
「さらば… 友よ」
─共に原爆からの道を歩んできた
ゴジラへの思いがこの台詞には込められ、
それを語りかけるには、彼自身の心からの言葉(母国語)が自然である─との
演者 : 渡辺 謙 氏の気持ちが込められていたと思われます。
話しを戻して─
また、このモンスターバース・シリーズでは、先の1946年から始まった
ビキニ環礁での核実験は、
実は政府によるゴジラ殲滅のための攻撃だったという設定が盛り込まれ、
こうしたゴジラ映画の背景を詳しく知らない
アメリカ人にとっても、ストーリーの端々に折り込まれた設定、キャッスル・ブラボーという名称などから、
今も続いている原爆問題をたどる事が出来るきっかけが示されています。
─表面上、見かけの派手さに見落としがちではあり、国の違いによる捉え方の差はありますが、
ゴジラと切り離せない核兵器問題について、
現代のアメリカが、この映画にて
近年の日本産のゴジラ映画よりは
扱いを薄めず取り上げているなと思いました。
─と、さてずいぶんカタい話しを続けちゃいましたが、
今や日本自身がホンワカホニャララにしちゃったゴジラの設定に、
アメリカがこんだけホンキ出してくれたんで、自分も敬意を払ってシッカリ書いてみたかったワケで。。。
でも同時に
忘れちゃいけない、
これは娯楽映画♪♪♪
オレの中二病を刺激したのは
もっとカンタンな…↓これ!
■「バミューダ」
バミューダ?─ちょっと待ってw
オレらの世代でバミューダといえば、
パンツよりもトライアングル♪
(バカ)
そう、バミューダ・トライアングルとは!
♪ちゃららーちゃらち…
あ、まちがえた(爆)(爆)(爆)
バミューダ・トライアングル
(Bermuda Triangle)とは─
フロリダ半島先端と、
大西洋のプエルトリコ、バミューダ諸島を
結んだ三角形の海域。
ここでは昔から船舶や飛行機、またその乗組員だけが消えてしまうという伝説・現実での出来事があり、
原因は次元の断層やUFOや
古代の謎のテクノロジーによって、異次元や宇宙に転移されたとか、
地球空洞説によるシャンバラへ送り込まれたとか、
悪天候や操縦・計器の確認ミスから海中深く沈んでしまっているとか、
または事実の誤認・歪曲・誇張・創作によるものだという意見もありますが、
超常現象に興味を持つ人々のあいだでは有名な場所。
「魔の三角地帯(または三角海域、三角水域)」とも呼ばれています。
─ひょっとして映画製作者、このキーワードには
この超常現象ネタを意識してぶち込んできたのかな???と。
んで、もしやと大まかではあるが、
キャッスル・ブラボー モナーク第54前哨基地の地図に、↓
バミューダ・トライアングルの位置を当てはめてみれば…↓
説明
おお!www
なんかスゴい近い♪
また、劇中でゴジラの巣(家)が、激しい水流の出入り口で、
海底深く
古い時代の船舶が沈んで流されてきた描写とか、太古の神殿があるとか…
それで思い出したのが、
現実世界ではバミューダ・トライアングル─キューバの海岸近くの海底にて、古代の巨大都市と思われる遺跡を発見したという報道等があったり…
こうした過去に怪獣モノと共に超常現象モノにもワクワクしていた自分には、これら
現実・非現実のクロスオーバー的展開に
「いいぞもっとやれ♪」と。
そしたら2017年頃?の
モナークのEYES ONLY 資料─
となんて、情報発信側の意図的記載が♪。。。
やはりバミューダ・トライアングルで、
ミスリードとか考えてたのでしょうか?
それに地球空洞説も加わって。。。
これを
スタントン博士がはしゃいで話し、
チェン博士がイライラして舌打ちする─という所まで見えてくるようです(笑)